イノダコーヒー本店 のアクセスと混雑状況|話題のフレンチトーストは?

谷崎潤一郎や池波正太郎はじめ、文人・芸術家に愛されたイノダコーヒ。

京都に来たら一度は訪れてみたい場所のひとつでした。京都の8店舗以外にも、東京・横浜・広島・札幌とそれぞれの個性があるようですが 本店の雰囲気は格別です。

ちなみに 記事タイトルではイノダコーヒーですが正しくは『イノダコーヒ』と最後の『ヒ』を伸ばさないのが正式名だそうです。

イノダコーヒというと モーニングが人気ですが、美食家としも知られていた小説家「池波正太郎」をも魅了したフレンチトーストって とっても気になりませんか?

今回はかつての文人になったつもりで 老舗のフレンチトーストを堪能してきましたので 本店の様子も含めお伝えいたします。

イノダコーヒ本店のアクセス

京都市営地下鉄烏丸線・東西線 烏丸御池駅(からすまおいけ)下車 徒歩10分

京都市営地下鉄東西線 京都市役所前駅 下車 徒歩10分

実際歩くと烏丸御池の方が近いかなと思います。

イノダコーヒのある堺町通は 他に目立ったお店もなく静かな通りとなっています。

本店と三条支店はおたがい1分もかからないほどのご近所さんでした。本店をめざしていましたが かなり近くなってきたときに三条支店が先に目に入ったため 一瞬本店かと勘違いしていましました。

住所もかなり似ているので 外見を知らないと思わず入ってしまう方もいるのでは?と思ってしまいました。

イノダコーヒ本店周辺の観光スポットには錦市場寺町商店街があります。どちらも歩いて4,5分の距離にありますので お買い物ついに一休みするのにおススメな場所です。

錦市場 ー お店を出て右にまっすぐ進むと4分ほどで商店街に突き当ります。

寺町商店街 - お店を出て左次の角を右にまっすぐ5分ほどです。

イノダコーヒ本店の外観

正面は京都らしい 町家づくり。喫茶店というよりは京料理やさんのようです。

町家づくりの外観に隣接している 雰囲気の全く違う『メモリアル館』。

実はこちらの小さなスペースから始まったということで 店内には創業当時の様子を感じられる写真やコーヒー器具などが飾られいて ちょっとしたミュージアムになっています。本館とは別の雰囲気で、小さなレトロ喫茶といった感じです。

入り口は茶の色ののれんからして京の老舗感がでています。入り口にとまっていたクラシックな自転車。常連のご近所さんのものでしょうか、、なんだか溶け込んでいました。

中へ入ると、右手にコーヒーやケーキなどが購入できるショップ、左手に混雑の時のための長いす。

蝶ネクタイをつけ正装したスタッフの方からお好きな席へと案内され 奥へ進むとゆったりとした気品ある店内がひろがります。かなり広々しています。

インテリアは昭和の高級ホテルのラウンジのようで ノスタルジックな気分にひたることができます。私は2階席へと向かいました。

2階席からはテラス席を見下ろすことができます。赤のギンガムチェックが定番だと思っていましたが もしかしたら夏場は涼しさを考慮して 意図的に青にしているのでしょうか? だとしたら うれしい心づかいです。

8月の猛暑の日ででしたが 早めの午前中であれば 日陰ですので ゆったりとテラスで過ごすのもいいですね。

イノダコーヒのフレンチトースト

さっそく池波正太郎も愛したという『フレンチトースト』を注文。

とくかく厚さがすごい。

外はカリカリで中はふわふわ。お砂糖もたっぷりかかっています。

食べるとバターの風味が口の中に広がり 一緒に注文したコーヒーとの相性はバッチリ。

ただし、いわゆる一般的な『フレンチトースト』とは違います。

洋食を取り入れたばかりの時代の日本独特の『フレンチトースト』といった感じでしょうか?

本格イタリアンではない 日本の『ナポリタン』がいまだに愛されるように ここでのフレンチトーストはこうであるからこそ 何度も足を運びたくなるんでしょうね。

『あれ フレンチトーストって こうだった?』などど疑問に思ってはいけません。

アラビアの真珠

こちらは創業以来のイノダコーヒ自慢のオリジナルブレンド。最初の来店であれば やはり『アラビアの真珠』からでしょうか。

コクがあって酸味のきいたこのコーヒーが バターの風味たっぷりのフレンチトーストと相性バッチリなんです。この組み合わせ最高です。

実はこのアラビアの真珠は最初からお砂糖とミルクが入ってきます。ブラックがお好みなかたや別々に持ってきてほしい場合は注文の時に伝えてくださいね。

創業当時、まだコーヒーが貴重品だったため 長時間かけてゆっくり楽しむお客様が多く 冷めてからではミルクと砂糖が混ざりにくいため あらかじめ入れてサービスするスタイルになったそうです。

お値段は580円(税込み)と少々高めですが、1940年の創業以来、独自の製法で提供される職人さんのこだわりの一品です。イノダコーヒさんの高級ホテルなみのサービスも含めたら納得の値段かなと思いました。

混雑状況

わたしが訪ねたのは8月の平日、あさの9時ころ。 空席が目立つほどすいていて、好きな席を選べるほどでした。ネットの口コミ情報ではとても混んでいるとのことでしたので とてもラッキーなタイミングだったのでしょうか?

通常では 7時の開店から徐々に人が増え、9時から10時がもっとも混雑し11時台からランチタイムにかけて徐々に落ち着き、午後1時からお茶の時間の3時頃にむかって混雑するといった流れのようです。もちろん土日はいっそう混雑します。

イノダコーヒと言えば モーニング目当ての観光客や京都の常連さんで 開店早々満席になることもあるそうですが 『モーニングを好きな席で堪能したい』というのであれば 朝一に並ぶのが確実かもしれません。

最後に

イノダコーヒ各店はそれぞれの趣きがありますが、老舗の格調を感じられる本店ははずせない京都のスポットです。タイムスリップをしたような空間は 近年のコーヒーショップでは味わえない豊かな時間を過ごすことができるでしょう。

京都に来たときは是非いちど足を運んでみてください。

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